自然農法のお話【後編】『奇跡の野菜方程式』を読んで

前回の続きです。全4章の内、4章から引用と感想を記していきます。(3章からの引用ありません。)
第4章 自然農法の実践
「自然農法の原理は、Pure is strong、呼吸、適地適作の3つである」
(中略)
自然農法で耕作を続ければ土は良くなっていきます。ただし、「人間がヘタなことをしなければ」という条件付きです。(中略)それは主に次のようなものです。
・耕し方を間違える
・草を生やさない
・排水対策が不十分である
つまり、土が良くなろうとしているのを妨げる行為です。
(中略)
「純度が上がれば土は固まりにくくなる」
「土が機能的な水をつくる」
(中略)
「純度が上がるほど、人の意識が強く作用する」
(中略)
「土は呼吸によって栄養を生み出すことができる」
「土の物理性が良くなれば、化学性と生物性は自ずから良くなる」
「化学元素は霊の働きの最終産物である」
(中略)
橋本自然農苑では、元々は水田だった所を野菜畑に変えた所がほとんどです。しかも粘土質なのでとにかく水が溜まりやすく、大雨が降ると水浸しになります。そのため、畑の周囲に20〜30センチメートルの溝を掘ってから野菜を植えます。これを専門用語で「明渠(めいきょ)」と言います。
(中略)
水はけの悪い畑では、畝を高くすることで呼吸をしやすくすることができます。
(中略)
草を生やす行為は、土を休ませるのとは違います。草が旺盛に茂っている時、土はバランスを取り戻すための活動状態にあるからです。
(中略)
「自然堆肥の目的は、固めない、温める、乾かさない、の3つである」
(中略)
「耕起と不耕起は同じものの程度の違いであり、それは時間である」
(中略)
耕し方を間違えると、土は一気に劣化してしまいます。よくある失敗は、雨の後、まだ十分に乾いていないのにトラクターで耕す行為です。(中略)では、どのような状態で耕せばいいのかというと、スコップで土の大きな塊を掘って、胸の高さから落とした時に、バラバラッと簡単に崩れるような水分状態の時です。
(中略)
粘土質と砂質では、土が得意とする作物は大きく変わります。一般的には、砂質は根菜類が得意で、粘土質は上へ伸びるものが得意です。特に、つる性のものは、粘土質でよく育ちます。
(中略)
「粘土は宇宙的な力を上方へ導き出す促進者である」
「作りたいものではなく、育つものを作る」
土にもステージがあります。(中略)ステージごとに植生が変わっていきます。バクテリアと菌類の比率が、おおよそ1対1の付近が畑のステージです。
(中略)
「マメ科植物は、窒素収集者である」
「イネ科植物は、腐敗生成者である」
(中略)
土のステージが上がると次のような現象が見られます。
・土が柔らかくなる
・土がしっとりしてくる
・耕した時に簡単にほぐれてゴロ土が少なくなる
・耕した後の土の上を歩くと「ザクッ」ではなく「ジュワッ」という感じがする
・土の色が濃くなる
・雨が降っても水が溜まらず、かつ長い間しっとりと濡れている
・種の発芽率がよく、作物が最初から青々と育つ
・病害虫の被害が少なくなる
・作物が柔らかくジューシーで美味しくなる
(中略)
「土には良い土も悪い土もなく、1年生か6年生かの違いがあるだけである」
(中略)
理想的な自然農法を実践するための3つの要素とは、「清浄な土」「清浄な種」「人間の意識」です。
(中略)
この地球上で「物質のエネルギー化」が起こっているということは、その反対である「エネルギーの物質化」が起こっていてもおかしくはありません。実は、これこそが自然農法の根本原理であり、火素・水素・土素の融合したエネルギー体である自然力Xが、野菜や米といった物質になるのです。
(中略)
水分子を含まない生命は今のところ発見されておらず、地球上の生命は水を通して宇宙と繋がっていると言えます。
(中略)
土の本体は、私たちが見ている物質としての土そのものではなく、土の霊の部分である目には見えないエネルギー体のほうなのです。
(中略)
実際に、畑は心の写し鏡のようです。自分の想念が不平・不満に満ちていたり、迷いがあるような時は、お野菜の成績もよくありません。反対に、心の底から土や作物を信じて感謝と愛情をもってお世話できた時は、その気持に応えてくれているかのように、作物は活き活きと生育するのです。
(中略)
「酸素は炭素のところまで行かねばならないが、窒素のエスコートが必要である」
今私が手入れをしている古民家は、いわゆる里山環境ですが、山の谷筋が川へとつながろうとする終着点のような場所に位置します。(川が海へとつながる河口の中洲に建っているような状態です。)
そのため、常に粘土質の少し下層の地中で水脈が方方に存在します。
古民家の床下で水が湧き出てくる問題は、かつての地面がモルタルやアスファルトで埋められたり、どこかで水の流れが切られたりしていることが原因である場合が多いです。その水の流れを整えることは、今回の自然農法の話と深い関係があると感じます。
自分が古民家整備において、基本的に元の姿に戻す引き算を前提としているのは、こうした人間本来の健全な姿が少しでも多くの人達と実現できることを目指しているからです。
今回抜粋させていただいた自然農法の原則は、古民家に対する原則に当てはまることも非常に多く、大いに共感させられました。
今後、古民家整備と外構整備の両方で、実践編をお届けできたらと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまたお会いしましょう。
